多くの方が関心をもたれていた大谷翔平選手の移籍ですが、ロサンゼルス・ドジャースと契約し契約総額10年7億ドル、日本円で1,019億円という金額は圧倒でした。さらに驚いたことに、約97%にあたる、990億円が“後払い”という契約になっており、現在のインフレ率を前提にするとその価値は667億円まで下がると算出されているそうです。

もしこの990億円を一括で受け取り、高配当株で運用したら、どれだけの配当を受け取れるのか計算してみました。

アメリカで安定株といわれるファイザー：配当利回り5.92%

990億円を購入し、10年間運用したとすると、1,759億円になります。
990億円の全額の受け取りを完了する2044年までの20年間で計算すると、3,127億円、990億円の3倍以上です。

次にファイザーは外国株なので、日本の安定株ならどうか。

日本を代表する建機メーカー、小松製作所（コマツ）：配当利回り3.86%

990億円購入し、10年間運用したとすると、1,445億円になります。 上記同様に20年間で計算すると、2,111億円になりこれでも990億円の2倍以上です。

最後に、

コロンビアの国営石油会社、エコペトロール：配当利回り 22.05%

今後、政変が起きたら価値ゼロとなる正真正銘のハイリスクハイリターン銘柄です。
990億円購入し、10年間運用したとすると、7,261億円になります。
20年間で計算すると、なんと5兆3,258億円になります。
5兆ですよ、5兆！
小松製作所（コマツ）の時価総額が3.63兆円なので、コマツを会社ごと買えてしまいます。

このように、複利の効果は比較的安全といわれる配当率3%台であっても20年で2倍となるなど、想像するよりも大きな効果があることがわかりました。 そして、このようなお金の時間的価値、複利の効果を放棄してまで、球団のことを考え、契約金額の後払いを提案したという大谷選手の偉大さに感服いたしました。

日本の誇り、大谷選手の活躍を皆さんと一緒に応援しましょう！ 頑張れ！大谷選手！！

市川 Team