固定資産とは?
2023年もあとわずか、皆様いかがお過ごしでしょうか。 世の中は年末セールが始まり、購買意欲の増すこの季節。私も例にもれず、賞与で掃除機と電子レンジを新調してしまいました。やはり最新家電はテンションが上がりますね。 きっと年末決算の企業はこの機会に備品等を購入するところも多いのではないでしょうか。 という訳で、今回は私が業務で携わっている【固定資産】をテーマに語っていこうと思います。
固定資産とは、企業が事業活動を行うために必要な資産の一つで、通常は一年以上使用することを目的とした長期的な投資によって取得される資産を指します。 固定資産には以下のような種類があります。
- 有形固定資産: 物理的に存在し、目に見える形状を持つ資産で、例えば建物、機械、車両、家具、土地などがこれに該当します。
- 無形固定資産: 物理的な形状を持たない資産で、特許権、商標権、著作権、ソフトウェアなどがこれに該当します。
少し難しい言葉で記載されていますが、要は流通や販売を目的とせず企業が長期間にわたり保有する建物・設備・備品等を指しているわけです。 ただ、1年以上使うからと何でも固定資産にしてしまうと会計上の管理がとても大変ですよね。そのため固定資産計上には一定の金額基準が設けられています。
取得価額10万円未満・・・少額の減価償却資産のため、全額費用として計上可能 取得価額が10万円以上20万円未満・・・一括償却資産の特例を利用すれば、固定資産の取得価額を3年間で均等償却 取得価額が20万円以上・・・固定資産として計上
例えばこれをパソコンの購入費用で考えてみましょう。 8万円のパソコンを購入した場合は、10万円未満のため固定資産ではなく、費用として計上が可能です。 40万円のパソコンを購入した場合は、上記のどれにも当てはまらないため、固定資産として計上します。その場合は一般的な用途であれば4年(48か月)で償却することになります。 17万円のパソコンを購入した場合は、一括償却資産として計上して、3年で均等償却できます。上記より1年短くなりますね。 そして中小企業に限定されますが、30万円未満のパソコンなら全額費用として計上が可能です。ただし年に300万までなので、それ以上は固定資産として計上が必要なのでご注意を。 ちなみに、これはあくまで金額基準の話なので、1年使わないのであれば100万円のパソコンでも固定資産になり得ません。1年使わないのはとても勿体ないですけどね(笑)
また、先ほどからよく出てくる償却についても少し触れておきましょう。 固定資産は時間とともにその価値が減少するという特性を持ちます。 例えば、パソコンや機械は使っているうちに段々と劣化したり性能落ちたりしますよね。すると新品の時と3年経った後では同じ価値があるとは考えにくくありませんか? そのため「固定資産は毎年一定額や一定の割合で、分割して費用にしよう」という会計ルールができました。これを減価償却といいます。
償却期間(耐用年数)は固定資産ごとに異なるので、固定資産を計上する際は国税庁の耐用年数表を参考にしてくださいね。
以上、固定資産について解説させていただきました。 固定資産は企業の経済活動を支える基盤であり、その管理と評価は企業の財務状況を正確に把握し、適切な経営判断を行うために不可欠です。 ですが、固定資産計上には今回書ききれなかった注意点や会計方法が多々あります。 会計処理に迷ったら是非H2Rコンサルティングにご相談ください!
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