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減価償却資産について解説!
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2024.06.07UP

減価償却資産について解説!

以前のコラムでは固定資産について紹介しましたが、今回はもうすこし踏み込んで、減価償却資産について解説していきます。 まずはおさらいですが、固定資産とは、企業が事業活動を行う上で使用するために取得した、土地や建物、機械装置、車両、備品などの資産のことを指します。 そのうち、時間の経過や使用によってその価値が減少していく資産が減価償却資産です。具体的には、建物、機械装置、車両、備品などがこれに該当します。 因みに土地・骨董品などはその価値が時間とともに減少しないため、減価償却資産ではありません。

  1. 減価償却資産の特徴
    1. 価値の減少
      資産を使用することにより物理的に摩耗したり、技術的に陳腐化したりすることにより価値が減少します。
    2. 耐用年数
      減価償却資産は、種類によって耐用年数が設定されており、資産が経済的に有効である期間です。また、使用することによって徐々に価値が減少していく期間でもあります。
    3. 償却
      その価値の減少を会計上認識するために、償却というプロセスを通じて経費として計上します。

      減価償却資産において重要な償却ですが、償却の主な目的は、固定資産のコストを資産の使用期間にわたって分配し、各会計期間の費用として計上することにより、正確な利益計算を行うことです。 例として、1,000万の固定資産を5年間使用すると考えた場合、取得年度に1,000万全てを費用として計上すると、その企業の利益が大幅に下がってしまい、正しい利益計算とは言えなくなります。 そのため、1,000万(取得価額)を5年間(耐用年数)で償却する必要があるという訳です 。

  2. 償却の方法
    固定資産の償却にはいくつかの方法がありますが、主に以下の方法が用いられます。
    1. 定額法(直線法)
      資産の耐用年数を通じて毎年均等な額を償却費として計上します。最も基本的で分かりやすい方法です。
      < 計算式: 減価償却費=取得価額×定額法の償却率 >
    2. 定率法
      資産の簿価(取得価額からこれまでの償却累計額を差し引いた金額)に一定の率を乗じて償却費を計算します。使用年数が経過するにつれて償却額が減少していく特徴があります。
      < 計算式:減価償却費=(取得価額―減価償却累計額)×定率法の償却率 >
    3. 生産高比例法
      資産の使用量や生産量に応じて償却費を計算する方法です。使用量が多い期間は償却費も多くなり、使用量が少ない期間は償却費も少なくなります。ただし、この対象は生産高が明確に計算できる固定資産に限られます。具体的には、車両運搬具、航空機、鉱業用設備等です。
      < 計算式: 減価償却費=取得価額÷総利用可能量×実際利用量 >
  3. 最後に
    償却開始時期や方法、耐用年数などは、会計基準や税法によって規定されています。 定額法・定率法ともに償却率表は国税庁のHPで確認できるのでチェックしてみてください。 色々調べなくてはいけないのでハードルが高く感じますが、減価償却資産の管理と償却は、企業の資産管理の基本であり、正確な財務報告と税務申告のために避けては通れません。

    お困りのことがあれば、是非H2Rコンサルティングにご相談ください!

    以上

高橋 Team

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