「経理担当者の突然退職」ピンチをチャンスに変えた会社実例
記憶に新しい、レオパレスの決算遅延事件
レオパレスが希望退職募集をしたが、経理部の従業員が想定以上に退職したことにより、2020年の決算発表を延期するという事態が起きたことは記憶に新しいかと思います。
現在私が担当しているクライアントも、レオパレス同様、経理スタッフの突然の退職で決算が進まないという大ピンチを迎えていました。このような状況は私たち経理BPO業界にいると少なからず遭遇する状況です。
最悪の問題点
- 経理業務が完全にブラックボックス化され、社内で経理業務を理解しているスタッフが誰もいない。
- 保守的な社風もあり、効率的な業務フローを遂行するために必要な最低限のシステム導入も行われておらず、経理業務は非効率的な形で進められている。
そして起こった「経理担当スタッフの突然の退職」
逆転の発想 「ピンチをチャンスに」
\クライアントがとったアクション→「アウトソーシングの導入」/
このような状況で、クライアントの会長から私に連絡が入りました。
「経理スタッフが退職をして大変だが、これは会社にとって環境の『変化』であり、この環境の『変化』には必ずチャンス隠れている。そのチャンスをものにするためにも、ぜひ協力してほしい」
経理人材の重要性の増加と流動化
会社にとって戦略的意思決定を行う上で正確でタイムリーな財務情報を作成する「経理人材」の重要度が増している点は誰もが認めるところです。
最近では頻繁に行われる法改正や複雑なシステムへの対応を求められるなど、経理人材へ要求水準が高まっている現実があります。
「経理人材」にかかわる採用環境も大きく変化しています。
経理人材の流動性が高まるにつれ、定着率が低下しており、採用に多額のコストを費やし続ける企業も多くなっています。
このように業務内容や外部環境が変化し続けたとしても、継続的に安定した経理業務を遂行する必要が会社にはあり、経理のアウトソーシングを依頼する企業の一番多い理由はやはりこの「継続的に安定した経理業務を遂行」です。
経理業務をアウトソーシング化から変革を起こすことに成功
経理業務をアウトソーシングすることをきっかけとして、保守的な社風に風穴を開けることにも繋がりました。
保守的な社風をもつ組織はリスク回避志向が強く、変化への適応性が欠如し、既存のプロセスやシステムを維持しようとする傾向があり、組織内部から業務の効率化や革新を起こすことが困難です。
保守的な社風を改革するために、経理BPOなどで外部人材、特に組織内部の政治や利害関係に左右されることなく、中立的かつ専門的な立場で問題を分析し、説得力ある解決策を提案できる人材を利用して、組織全体に変革を起ことに成功しました。
経理BPOとして実施したこと
経理BPOとして会社外部の人間の立場で業務に携わるが、最初は抵抗をもつ社員の方もいらっしゃいました。
社員の方と積極的にコミュニケーションをとりながら、まずは客観的視点と専門的知識、経験をベースにまずはクライアント業務に適合した会計ソフトを導入し、そのうえで不要な業務や非効率的な業務を排除し、効率的な業務フローの構築支援を実施しました。
結果
- 経理業務のフローが安定し、月次決算、年次決算に関して事業部からのクレームが圧倒的に減少。
- システムの導入。社長、社員自らシステム選定から携わり経費精算システムの導入に成功、コロナ禍でのテレワーク推進を進めることができた。
- コミュニケーションツールの導入。ChatworkやZOOM等の導入でコミュニケーションを密に行うことができるようになり、結果として、社員の定着率が向上、さらに社員がコア業務に集中することができるようになったことで、業務の質が向上。
アウトソーシングでは、専門的な知見を踏まえながら、一緒に業務を行うことで、社員が「リスクを取って自分で考え新しいことをやってみよう、価値を作り出そう」という文化が会社に醸成され始めたのが、一番の成功だったと感じています。
市川 Team
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