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実務から学んだ知的財産権の重要性
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2023.11.02UP

実務から学んだ知的財産権の重要性

私は入社後、クライアント様の知的財産権の管理業務に従事することになりました。 今回はその経験から学んだ知的財産権の重要性について述べたいと思います。

  1. 知的財産権とは
    人間の知的活動によって生み出されたアイデアや創作物などには、財産的な価値を持つものがあります。そうしたものを総称して「知的財産」と呼びます。 知的財産の中には法律で規定された権利や法律上保護される利益に係る権利として保護されるものがあり、それらの権利を「知的財産権」と呼ばれます。 主な知的財産権には以下のものがあります。
    • 特許権: 新しい発明の保護と他人による模倣から守る権利です。新製品や技術のアイデアが特許権で保護されます。
    • 商標権: 商品やサービスのブランドを識別し、品質と信頼性を消費者に伝えるための権利です。例えば、会社のロゴや商号が商標です。
    • 著作権: 文学、音楽、映画、ソフトウェアなどのクリエイティブな作品を保護する権利で、自分が創作したこれらを無断で複製や改変されないようにします。
    • 意匠権: 製品のデザインや外観を保護する権利で、特定の外観や形状を模倣から守ります。
  2. 知的財産権の重要性
    知的財産権は競合他社の登場を考慮し、特許、商標、ノウハウなどの権利を確保することで、自社の技術や商品を保護し、模倣品を市場から排除できる手段です。また、知的財産権を持つ商品は独自性と信頼性を強調し、高い技術力を持つ企業としてのイメージを構築できます。
  3. コカ・コーラやケンタッキーの企業戦略
    知的財産権はアイデアとクリエイティビティを保護する重要なツールでありますが、全ての企業が同じ方法で利用するわけではなく企業の戦略に深く関わっています。 代表的な例ではコカ・コーラとケンタッキーが挙げられます。 コカ・コーラはコーラの原液レシピの特許を取得していません。その理由は、原液レシピを公開したくないからだといわれています。 特許を申請すると一定期間(1年6ヶ月)が経過するとその内容が一般に公開されてしまい誰でもレシピを知ることができるのです。そして特許の保護期間(20年)を超えると他社は同じものを真似し放題になります。そのため、原液レシピは企業の秘密として厳格に保持する一方で、ブランド名とロゴについては商標権を取得し保護することでブランドの価値を高める戦略を採用しています。 また、ケンタッキー(KFC)も同じでスパイスの調合方法について特許取得せず、企業の秘密として保持しています。これにより、KFCは他のチキン販売店と差別化を図り、競争力を保っています。
  4. まとめ
    このように、知的財産権は企業の競争力やブランド価値向上に重要な役割を果たします。H2Rコンサルティングの業務では経理知識だけでなく、業界や業種の知識も必要です。私はクライアント様に貢献できるよう、知識と努力を継続していくことが大事だと日々感じています。

高橋 Team

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