「あとは過去資料を見て察して…」OJTゼロの経理引き継ぎ。
昨今叫ばれている華やかな経理DXや効率化の前に、私たち経理BPOの現場は時として「戦場」になります。
つい先日の話で、「急な退職者が発生、OJTは一切なし、急いでこしらえた手順書がポツンとあるだけ。あとは過去のデータから読み解いて何とかよろしく!」という超ハードモードな引き継ぎです。
「おっと困った、さてどうしようかな……」
一瞬そんな言葉が頭をよぎりますが、立ち止まっている時間はありません。来月になれば容赦なく月次決算の締め日がやってきます。
今回は、そんな無理難題な現場に配属された私たちが、どうやって最初の修羅場をくぐり抜け、そしてこれからその経理をどう変えていくのか。現在進行形の「奮闘記」をお届けします。
綺麗事ゼロ。まずは過去の仕訳にしがみつく
世の中の教科書には「まずは業務を整理して、マニュアルを作ってから移行しましょう」なんて綺麗なことが書いてあります。でも、現場にそんな猶予はありません。
私たちが最初にやったのは、AIをスマートに使いこなすこと…ではなく、「過去の仕訳データとExcelの泥臭い大捜索」です。
「前任者はなぜこのタイミングで、この謎の仕訳を切ったのか?」
「手順書には書いていないけれど、このExcelの裏にどんな計算式が隠されているのか?」
時間がない中、直前期の仕訳と格闘し、残されたExcelを突き合わせ、とにかく前任者の“足跡”を必死に追いかけます。
…といっても、私たちも超能力者ではありません。
最初の1ヶ月目での完全無欠の「完コピ」なんて正直不可能でした。
「たぶん、いや絶対このやり方であってるはず…(確信はないけれど!汗)」
そんなハラハラ感を抱えながらも、過去の資料から意図を必死に読み解き、なんとか“それっぽく”前任者の処理をコピーして今月を終わらせる。これが、経理を絶対に止めないための、私たちのリアルな第一歩でした。
ただの「それっぽくコピー」では終わらせない
なんとか最初の月次決算をクリアして、ひとまずホッと胸をなでおろす。――でも、私たちの本当の戦いはここから始まります。
自信無さげに前任者の真似ごとを続けるだけなら、ただのその場しのぎの人員補填と同じです。属人化されたブラックボックスだらけの経理のままでは、いつかまた同じ悲劇が繰り返されてしまいます。
一度、冷や汗をかきながらその身で体験したからこそ、今の私たちにははっきりと見えています。
「このExcelの作業、絶対にもっと自動化できる」
「この処理、前任者も属人化リスクを分かっていながら何もドキュメントを残さずにやっていたな」
ここからが、BPOである私たちの本領発揮です。
泥臭く手に入れた現状の業務(暫定版ですが…)という土台の上に、最新のAIツールやITの力を掛け合わせ、誰も迷わない、そして誰もが胸を張って「これで正しい!」と言える仕組みへドラスティックに変えていくフェーズに入ります。
ぐちゃぐちゃな引き継ぎこそ、会社が変わるチャンス
綺麗な引継書は、最初から無くて大丈夫です。
(無しを推奨しているわけではありません。本音としては有ってほしいです笑)
最初の1ヶ月は、私たちも一緒に「これで合ってますよね…!?」と冷や汗をかきながら、泥臭く業務を繋ぎます。そして業務を掴んだ後は、AIなどもフル活用して「二度と属人化しない最強の経理体制」へとアップデートしてみせます。
ピンチの裏には必ず変革のチャンスがあります。その泥臭いプロセスごと、私たちにお任せしてみませんか?一緒に、一歩ずつ変えていきましょう。
大嶋 Team
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