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資産の税法上の耐用年数
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2025.05.07UP

資産の税法上の耐用年数

今回は、私たちが生活している中で目にする資産の中でも、減価償却資産に関する税法上の耐用年数を紹介します。耐用年数を取り上げる理由としては、私の祖父が税理士だったのですが、祖父は5,6年ほどで自動車を買い換えていて、なぜ頻繁に買い換えるのか不思議に思っていました。それが、経理業務を携わるようになり減価償却や耐用年数を知ることで、祖父の意図を知ることができました。様々な固定資産の耐用年数を知ることは経費管理をする上で大切なことと感じたため、本ブログを掲載します。

これから具体例を挙げるのですが、その前に注意事項です。減価償却資産の税法上の耐用年数は、その資産の種類、構造又は用途、細目により細かく分類されているため、金属造のものと木造のもの等で耐用年数が異なる点をご留意いただければと存じます。

それでは 財務省令の減価償却資産の耐用年数等に関する省令 よりいくつか紹介します。

まずは、車両及び運搬具から自動車です。消防車や救急車のような特殊な用途以外の、営業の際に用いる一般的な乗用車は6年です。祖父はカローラを5,6年ほどで買い換えていたため、税法上の耐用年数の減価償却が終わった時期に下取り価格も踏まえて買い換え、継続的に減価償却費を計上していたと思われます。もし、カローラではなくミライ―ス等の軽自動車を同様の用途で事業の用に供した場合は、耐用年数は4年です。また電車通勤をしている方ですと、JRや私鉄の一般的な電車は耐用年数13年です。参考までに、消防車、救急車は5年です。

ちなみにですが、高額な自転車を街で目にすることが多くなりましたが、自転車は耐用年数2年です。今年、原動機付自転車の区分の見直し が適用されますが、二輪又は三輪自動車は耐用年数3年です。

続いて器具及び備品です。昨今の物価高により、例えばPCは今までは消耗品費等で全額損金算入していたものも、20万円を超え全額損金算入できず、中小企業者等の少額減価償却資産の特例適用外の法人であれば、減価償却しなければならないです。PCは一定のものを除き耐用年数4年です。他には事務机、事務いすは主として金属製のものは耐用年数15年、金属製以外のその他の事務机、事務いすは耐用年数8年です。弊社にも設置されているドリンクの自動販売機は耐用年数5年です。

また、器具及び備品の種類区分に生物が分類されています。この時期、競馬の春のクラシックシーズンになりますが、競走馬は耐用年数4年、種付け用、繁殖用の馬は耐用年数6年、乗馬用の馬等それ以外の用途の馬は耐用年数8年です。植物も器具及び備品の種類区分に分類されています。見ごろが過ぎてしまいましたが桜は耐用年数21年です。果樹の中で一番短い耐用年数はパイナップルの3年で、反対に一番長い耐用年数はかき樹の36年です。

最後に構築物です。身近な構築物では平面駐車場があり、耐用年数はその平面駐車場がどのような素材で舗装されているかにより異なります。コンクリート敷やブロック敷など一定のものは15年、アスファルト敷又は木れんが敷のものは10年、ビチューマルス敷(砂利の青空駐車場)は3年です。立体駐車場は、建物に区分され、その構造により耐用年数は異なります。

その他の構築物では放送や通信のためのアンテナがあり耐用年数10年、児童公園のすべり台やブランコなど一定のものは10年です。大きい構築物では水道用のダムは耐用年数80年です。

以上、減価償却資産に関する税法上の耐用年数についてでした。なかなか自社で所有し事業の用に供することが容易ではない資産も多く紹介しましたが、何かの役に立てれば幸いです。このブログを最後まで読んでいただいた方は、いつも行く歯医者さんの車の買換え時期が5-6年くらいで買い換えていた場合、もしかしたら資産の実態の買い替え時期ではなく税法上の耐用年数を把握した経営上の買い換え時期だったかもしれない、と新たな発見ができるかもしれないです。また今回は新たに購入した場合の耐用年数を紹介しましたが、中古資産の耐用年数に関しては算出方法がありますので、ぜひ以前私が掲載しましたブログを参考いただけますと幸いです。

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