私は10年以上事業会社で経理業務を担当してきましたが、この度心機一転、経理アウトソーシング業界へ足を踏み入れました。いくつか理由はありますが、ひとつは「将来的に自社における経理人材の確保が難しくなっている」という現実に直面したからです。特に経理経験者を獲得することの難易度（≒経理人材の市場価値）が非常に高まっていると感じています。

実際に前職の上司や同僚、また某大手人材会社で働く友人との情報交換を通じても、最近の経理人材の価値の高騰と希少性について共通の認識でした。事業会社が求める即戦力となる経理人材の確保はますます難しく、今後もその傾向が続くと予想されています。また経費削減施策で槍玉に挙げられやすいバックオフィス部門については、人件費削減のため内製化を取りやめる企業もいらっしゃるのではないでしょうか。このような状況から、企業が経理業務をアウトソーシングする動きが強まっていると感じました。

しかしマイナス面ばかりではありません。いくつかの企業へ（個人的に）お話を伺っても、経理部門はコアメンバーに業務が偏りやすい傾向があるように感じます。業務過多で社内を奔走するプレイングマネージャーの手助けに、法改正・制度改正により膨れ上がった事務負担の軽減に、リソース不足が要因の外部委託という選択も業務効率化の一端となり得ます。

経理業務のアウトソーシングが進む中で、事業会社での経理未経験者採用枠は今後狭き門となっていくように感じます。しかしH2Rコンサルティングでは、日商簿記2級程度の知識があれば未経験でも挑戦できる環境を提供しています。これにより、経理業務未経験者でもスキルを磨きながら、様々なキャリアを築くチャンスが広がっています。もし経理としてのキャリアアップを考えている方は、選択肢のひとつとしてぜひ検討してみてください。

鈴木 Team